夫の両親に結婚を反対され駆け落ちしました

夫と出会ったのは私が19歳、夫が14歳の頃です。
高校生の頃に両親が亡くなり、大学に通いながらも家庭教師のバイトをしていて、夫は私の受け持っていた生徒の1人でした。
その頃私は夫の事を生徒としか見ていませんでしたが、ある時夫から「先生の事が好きなので付き合って下さい」と言われたのです。
私は本気にせず「弟としか思えないからね~」と冗談交じりに断りました。
しかし夫は負けず嫌いな性格で益々火がついたのか、会う度に告白をしたり、愛の言葉を綴った手紙をくれました。
私はその度に「今は勉強が一番大事でしょ」と断り続けていたんです。

やがて夫が高校に受かり、私は夫の家庭教師を外れる事になりました。
最後の授業の日、夫から指輪を渡され「ちゃんとした大人になるから結婚して」と言われました。
でも私はやっぱり断って、指輪も受け取りませんでした。

その後は何年も夫とは連絡を取ったり会う事もなく、私は大学を卒業しました。
仕事は正社員を探していましたが、不景気で希望職が見つからず、塾講師のバイトで何とか生活していました。
そして私が26歳の時に21歳になった夫が偶然、私と同じ塾にバイトの面接を受けにきたのです。
夫は有名大学に通っており成績も優秀、あっさり採用され翌日から一緒に働く事になりました。
懐かしい気持ちでいっぱいで、久しぶりと声をかけると夫は途端に泣いてしまい「もう会えないと思ってた」と言われました。
そこで、こんなにも私の事を想ってくれる人がいるんだと夫を意識し始めました。

その後は相変わらず顔を合わせる度に告白をしてきて、塾のバイト仲間に冷やかされながらも私は、夫の事を好きな自分に気づいて告白を受けました。
付き合っている間の夫はとても嬉しそうで、こんなに待たせてしまったんだなとちょっとした罪悪感もありました。
夫と居るのが本当に幸せでいつか夫と結婚したいなと思うようになったのですが、一度夫のお家へお付き合いをしているという挨拶に行った際に夫のお母様から「お付き合いだけなら何も言いませんが、年上の女性との結婚なんて認めませんよ、もし結婚を考えているなら別れなさい」ときつく言われてしまいました。
夫のお家は代々続くお医者様で、夫もいつかは医者になると言っています。
家柄も大変重視しているようで両親のいない、しかもバイトしかしていない私のような人との結婚は認める事はできないと言われたのです。
夫は怒ってくれたのですが、私は夫から身を引かなければならないのか、と落ち込みました。

そのまま夫のご両親に内緒でお付き合いを続けていましたが、ある時私の携帯に夫のご両親から「息子と別れなさい、あの子にはもっと相応しい相手がいる」と電話がかかってきました。
どうやって調べたのかその後も私の1人暮らししているアパートへ直接言いに来る事もあり、私は夫の将来の為に身を引く決意をしました。
夫に内緒でバイトを辞め、夫の知らない所へ引っ越してしまおうと準備していると、夫が焦ったようにやってきて「結婚しよう、家を捨てて駆け落ちする」と言ってくれたんです。
私は夫のご両親に悪いと思いながらも、夫の手を取り一緒に逃げました。

夫には医者になるという夢があり、私もそれを諦めてほしくなかったので、夫を説得して大学は辞めず休学にしました。
落ち着いた頃に私1人で夫のご両親と会い、何とか認めてもらおうと思っていたんです。
しかし1年程経った頃に探偵か何かを使って調べたらしい夫のご両親が訪ねてきて、ここまでするならもうわかったから結婚を認めると言ってくださいました。
今は夫のご両親とはまだ少しギクシャクする事もありますが、それでも十分幸せです。
あの時夫の手を取って本当に良かったと、今では思えます。